2025/03/27 更新

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ナカバヤシ ユキ
中林 ゆき
Nakabayashi Yuki
所属
大学院医学系研究科 医学専攻 講師
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講師
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学位

  • 医学博士 ( 愛媛大学 )

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 死後経過時間推定のための組織学的・分子細胞学的検討

    2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

    中林 ゆき

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

    現在、法医学の現場において、ご遺体の死後経過時間は主に死体現象の発現程度により推定される。しかし周囲の環境等により大きく左右されるため正確な推定が困難であることもしばしばである。我々は、頭蓋骨に守られた脳の死後における組織学的・分子細胞学的変化を観察することにより死後経過時間推定方法を開発することを目的とし、ラットを用いた動物実験を行っている。先行実験ではラットの海馬(CA1領域)における錐体細胞の特徴的な組織学的死後変化を捉えているが、この錐体細胞の一方でGABA作動性ニューロン(介在細胞)が比較的その形を残している可能性を発見している。
    8週齢Wistar 雄ラットを炭酸ガス吸入により安楽死させ死後に21℃に設定した恒温庫へ静置し、3時間・6時間・12時間・1日間・3日間後に取り出した(各n=1)。これらに死後直後のラットを加えた6匹から脳を取り出し、パラフィン包埋し薄切した。本研究ではGAD抗体を用いて海馬(CA1領域)の免疫組織学的染色による観察を進めた。GAD陽性細胞(介在細胞)及び錐体細胞の数を比較すると、介在細胞の占める割合が死後経過時間と共に僅かに増加する傾向にあった。また、細胞の形態を比較すると、細胞質の萎縮は介在細胞よりも錐体細胞でより早期に認めた。これら細胞の数や変性の程度に有意差は認められなかったが、観察期間を延長する等の追加実験により死後経過時間の推定に利用できる可能性が示唆された。

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  • 脊髄損傷急性期の積極的平温療法は、二次損傷による神経学的予後の悪化を防ぐか

    2017年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    竹葉 淳, 菊池 聡, 馬越 健介, 松本 紘典, 安念 優, 中林 ゆき, 相引 眞幸

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    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    8-12週のWistar系雌ラットを用いて、Th12レベルでの脊髄損傷モデルを作成した。損傷作成後直腸温を37℃で1時間維持する群と39℃で1時間維持する群を作成した。脊髄損傷受傷後6、24、48、72時間で損傷脊髄部のTNF-αを抽出しELISA法にて含有量を測定した。また各群でBBBスケールを用いて72時間後の後肢運動機能を評価した。損傷脊髄部のTNF-α含有量はコントロール群に比較して受傷後6時間以降、72時間まで増加していた。TNF-α含有量は直腸温を37℃に維持した群と 39℃に維持した群間では有意な差は認められなかった。また後肢運動機能も両群間で有意な差は認められなかった。

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