2025/03/28 更新

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イノウエ ヒロコ
井上 寛子
Inoue Hiroko
所属
大学院医学系研究科 看護学専攻 助教
職名
助教
連絡先
メールアドレス
外部リンク

学位

  • 修士(看護学) ( 2017年3月   愛媛大学 )

研究キーワード

  • 小児 1型糖尿病

  • 特別支援学校 看護師

研究分野

  • ライフサイエンス / 生涯発達看護学

取得資格

  • 保健師免許

  • 看護師免許

論文

  • 特別支援学校における看護師と医療的ケア児を取り巻く関係者との情報共有の実際と課題 査読

    井上寛子, 長谷川由香

    小児保健研究   80 ( 5 )   619 - 625   2021年6月

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  • ICTを活用した1型糖尿病をもつ子どもへの継続支援の効果 査読

    井上 寛子, 薬師神 裕子

    日本小児看護学会誌   27   97 - 105   2018年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本小児看護学会  

    本研究の目的は、療養行動の習得が必要な1型糖尿病の子どもにICTを活用した継続支援を行い、その効果を検討することである。8歳~15歳の子ども9名を対象に、糖尿病管理アプリ (e-SMBG) をダウンロードしたタブレット型携帯端末を貸与し、血糖値やインスリン量の入力を依頼した。子どもが入力したデータを閲覧し、 「看護介入の指針」 に沿った継続支援を約2か月間行った。介入前後のHbA1c値、糖尿病セルフケア行動尺度、QOL尺度の得点を、<i>t</i>検定、Wilcoxonの符号付順位検定を用いて分析した結果、HbA1c値は有意に低下し、QOL尺度は介入終了2か月後に得点の上昇を認めた。ICTの活用は生活に即したタイムリーな指導や支援に役立ち、療養行動の自立に向けて子どもの 「やる気」 や 「気付き」 を引き出すことにもつながった。また、心理的な問題をもち長期的介入が必要な場面において、有効に活用できることが示唆された。

    DOI: 10.20625/jschn.27_97

    CiNii Books

    CiNii Research

    researchmap

    その他リンク: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2019157977

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • コロナ禍で新規発症した1型糖尿病患児と家族への糖尿病初期教育支援プログラムの開発

    2023年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    薬師神 裕子, 濱田 淳平, 野本美佳, 井上寛子

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    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    コロナ禍に新規に発症した小児1型糖尿病患者と家族を対象とした包括的な糖尿病初期教育支援プログラムを開発するために,令和5年度は小児糖尿病のファミリーキャンプに関する文献検討に加えて、糖尿病キャンプでのトーク企画ー家族同士で輪(話)になろう!ーを開催した。トーク企画には、コロナ禍で1型糖尿病を発症した子どもの家族も含めた18 家族25人が参加した。また、高校生キャンパーやOB・OGに学校生活における具体的な自己管理行動の工夫や保護者との関わり方について、保護者が自由に質問できる機会を提供した。
    トーク企画の評価については、高校生キャンパー・OBOGの具体的な生活の話がためになったと100%の家族が回答し、家族の持つ不安や悩みが軽減されたかについては、71%から「とても軽減できた」という評価を得られた。
    トーク企画の評価については、「同じ保護者の悩みを共有できとてもためになった」「OG・OBの経験談で子どもの未来を明るく照らしていける」「前向きな意見にとても共感できた」「周りに同じ病気を持つ人がいない中で、いろいろな方の悩みや工夫を伺えた」「コロナ禍で発症したので、初めて同じ病気を持つ保護者の方々と交流でき共感が得られた」「病気という捉え方をやめて、一つの個性と言う見方で、子どもに接する事が大事だと思った」「同じ境遇の家族と話し、共感できること、参考になること、些細な話でも聞いたりすることで気持ちが楽になった」といった肯定的な意見が述べられた。
    一方で、「保護者同士の体験談についての話や質問があまり出来なかった」「親同士で意見をもう少し話し合う時間が欲しい」と改善点も挙げられた。トーク企画の全体評価については、5段階評価で4.71という高い評価を得た。今後、家族が中心になって自由に意見交換ができる企画が求められており、家族の視点を活かしたプログラム案の検討・実施が必要である。

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  • 特別支援学校で働く看護師がいきいきと働き続けられるための支援

    2018年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    長谷川 由香, 早川 りか, 井上 寛子, 高間 さとみ, 小嶋 理恵子, 鬼頭 泰子, 黄波戸 航

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    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    研究の目的:特別支援学校における医療的ケアと看護師の現状をふまえて,特別支援学校で働く看護師の支援について検討することである。研究方法:研究対象は,院内学級や施設内学級を除いた全国の特別支援学校957校の看護師を対象とした。質問紙調査項目は,まず特別支援学校で働く看護師の現状を明らかにするために以下の項目を設けた。(1)基本属性,(2) 看護師の業務,(3)他職種との関係,(4)情報共有,(4)職場の環境,(5)コロナ禍における課題,(6)協働に関する項目とした。データ収集方法は、調査校の学校長に研究協力依頼文書を郵送する際に,看護師に対して研究協力依頼文書,無記名自記式質問紙,返信用封筒を同封し,郵送法で回収した。調査期間は,2021年6月末~8月末日であった。各施設に看護師が何名在籍しているかは不明であった。分析方法は,全項目については単純集計を行った。自由記載の内容を分析していく予定である。
    結果:質問紙の回答数は215施設(22.5%)511人であった。対象者の年代は40代以上が88%,臨床経験年数は10年以上が86.3%であった。雇用形態は非正規職員が88.8%であった。入職時に経験したことがなかった技術で多かったのは,排痰補助装置の使用が50.5%,人工呼吸器の管理が18.4%であった。現在,自信のない技術で多かったのは人工呼吸器の管理が54.4%,排痰補助装置の使用が50.1%であった。他職種者や保護者との関係で,「まあまあ良い」・「良い」の合計が50%以下は,学校医・医療的ケア指導医と主治医であった。他職者や保護者との情報共有で,「やや共有できている」・「共有できている」の合計が50%以下は,学校長,教頭,学校医・医療的ケア指導医と主治医であった。学内外の研修には満足しているでは,「まったくあてはまらない」・「あてはまらない」が32.5%であった。
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  • ICTを活用した小児1型糖尿病患者への糖尿病自己管理教育支援の効果

    2016年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    薬師神 裕子, 野本 美佳, 井上 寛子, 遠藤 洋次, 森貞 亜紀子

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    小学生から高校生の1型糖尿病患者28名を対象に、e-SMBG子どもモードとiPadを活用した血糖値管理を小児糖尿病サマーキャンプで行った。ICTの活用により、血糖値の変化がグラフ化され「食事や運動量に関係した血糖値の変動の理解」が促進された。また、ICT活用の長期的効果を明らかにするために、中高生の1 型糖尿病患者15名を活用群(10名)と非活用群(5名)に分類し介入研究を行った。ICT活用群は血糖値とインスリンの投与量や日々の振返りを入力してもらい、フィードバックを行った。活用群ではHbA1c値が8.1%から7.2%と有意に低下し、QOL総得点も75.5点から78.0点に有意に上昇した。

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