2025/03/27 更新

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ニワサキ タカシ
庭﨑 隆
Niwasaki Takashi
所属
教育・学生支援機構 教授
職名
教授
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学位

  • 博士(理学) ( 北海道大学 )

研究キーワード

  • finite groups

  • 有限群

研究分野

  • 自然科学一般 / 代数学

学歴

  • 北海道大学

    - 1989年

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  • 北海道大学大学院   理学研究科   数学専攻

    - 1989年

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    国名: 日本国

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  • 北海道大学   理学部   数学科

    - 1986年

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    国名: 日本国

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  • 北海道大学

    - 1986年

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所属学協会

論文

  • On a Generalization of a Theorem of P. Hall 査読

    Tsunenobu Asai, Naoki Chigira, Takashi Niwasaki, Yugen Takegahara

    Advances in Group Theory and Applications   17   99 - 128   2023年12月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 教室機械換気の実際 査読

    伊藤和貴, 庭崎隆, 田中寿郎

    大学教育実践ジャーナル   ( 22 )   27 - 30   2023年3月

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  • 初年次科目「スポーツ」における授業内容と成績評価方法の標準化 査読

    浅井英典, 糸岡夕里, 牛山眞貴子, 日野克博, 福田隆, 山本直史, 山崎哲司, 山田剛史, 庭崎隆

    大学教育学会誌   36 ( 1 )   152 - 160   2014年5月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:大学教育学会  

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  • On a theorem of P. Hall 査読

    Tsunenobu Asai, Naoki Chigira, Takashi Niwasaki, Yugen Takegahara

    JOURNAL OF GROUP THEORY   16 ( 1 )   69 - 80   2013年1月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:WALTER DE GRUYTER & CO  

    For a finite group A and for a finite group G on which A acts, the number of crossed homomorphisms from A to G is a multiple of gcd(vertical bar A/B vertical bar, vertical bar G vertical bar) provided that B is a normal subgroup of A such that A/B is cyclic. We prove a character-theoretic version of this fact, which was inspired by a theorem of P. Hall.

    DOI: 10.1515/jgt-2012-0034

    Web of Science

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  • 大規模初年次科目「こころと健康」の科目設計と標準化 査読

    庭崎 隆, 野本 ひさ, 佐伯 修一

    大学教育実践ジャーナル = Journal of faculty and staff development in higher education   0 ( 10 )   69 - 75   2012年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:愛媛大学大学教育総合センター  

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  • 数学リメディアル教育の実施報告 査読

    庭崎 隆

    大学教育実践ジャーナル   6 ( 6 )   7 - 18   2008年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:愛媛大学教育・学生支援機構  

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  • Crossed homomorphisms from rank-2 abelian to exceptional p-groups 査読

    T Asai, T Niwasaki, Y Takegahara

    JOURNAL OF ALGEBRA   270 ( 1 )   212 - 237   2003年12月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:ACADEMIC PRESS INC ELSEVIER SCIENCE  

    In this paper, we shall verify the conjecture \Z(1) (A, G)\ equivalent to 0 (mod gcd(\A/A'\, \G\)) of [T. Asai, T. Yoshida, J. Algebra 160 (1993) 273-285] in the case where A is an abelian group of rank 2, and G is an exceptional p-group for a prime p, namely, one of the following groups: for p = 2, a cyclic 2-group, a dihedral 2-group, a generalized quaternion 2-group, and a semidihedral 2-group; while for p > 2, a cyclic p-group. (C) 2003 Elsevier Inc. All rights reserved.

    DOI: 10.1016/S0021-8693(03)00451-4

    Web of Science

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  • Some properties of Hadamard matrices coming from dihedral groups 査読

    H Kimura, T Niwasaki

    GRAPHS AND COMBINATORICS   18 ( 2 )   319 - 327   2002年

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:SPRINGER-VERLAG TOKYO  

    In [4], one of the authors introduced a method to construct Hadamard matrices of degree 8n + 4 from the dihedral group of order 2n. Here we study some properties of this construction.

    DOI: 10.1007/s003730200024

    Web of Science

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MISC

  • 有限群の$p$部分群と斜準同型写像について (有限群とその表現,頂点作用素代数,代数的組合せ論の研究)

    淺井 恒信, 庭崎 隆

    数理解析研究所講究録   1872   176 - 182   2014年1月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:京都大学  

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  • Crossed homomorphisms and the Schur-Zassenhaus theorem (有限群のコホモロジー論の研究 短期共同研究報告集)

    淺井 恒信, 竹ヶ原 裕元, 千吉良 直紀, 庭崎 隆

    数理解析研究所講究録   1357 ( 1357 )   23 - 30   2004年2月

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    記述言語:英語   出版者・発行元:京都大学  

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  • 斜準同型の個数に関する予想の$p$-群への帰着 (代数的組合せ論)

    淺井 恒信, 庭崎 隆

    数理解析研究所講究録   1327 ( 1327 )   202 - 206   2003年6月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:京都大学  

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  • 二面体群へのコサイクルの個数について (有限群のコホモロジー論の研究)

    淺井 恒信, 竹ヶ原 裕元, 庭崎 隆

    数理解析研究所講究録   1251   70 - 82   2002年2月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:京都大学  

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講演・口頭発表等

  • 自立型人材の育成を目指した愛媛大学の取り組み

    仲道雅輝, 都築和宏, 平田浩一, 藤岡克則, 秋山英治, 庭?隆, 山?哲司, 田中寿郎

    大学eラーニング協議会総会・フォーラム2015  2016年 

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    開催地:信州大学  

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  • 愛媛大学共通教育における アクティブ・ラーニングを取り入れた科目群の導入 招待

    庭?隆

    茨城大学フォーラム「アクティブラーニングの全学展開を考える」  2014年 

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    会議種別:口頭発表(基調)  

    開催地:茨城大学  

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  • 有限群のp-部分群と斜準同型写像について

    淺井恒信, 庭?隆

    RIMS 研究集会「有限群とその表現,頂点作用素代数,代数的組合せ論の研究」  2013年 

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    開催地:京都大学  

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  • 文科省共同教育推進事業8大学連携数学ワーキングの取り組みとその成果

    佐藤眞久, 庭?隆

    大学eラーニング協議会総会・フォーラム2015  2016年 

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    開催地:信州大学  

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  • 教養教育における教育方法と学修効果の検証と質の保証について

    庭?隆

    国立大学教養教育実施組織会議(第三分科会)  2015年 

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    開催地:盛岡市  

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  • 学部学生の教育支援活動への参画について

    庭?隆

    シンポジウム「ティーチング・アシスタント制度とキャリア教育への展開」  2011年 

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    開催地:大阪大学  

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  • 愛媛大学の共通教育におけるスポーツ科目の標準化への取り組み

    庭?隆

    国立大学教養教育実施組織会議(第二分科会)  2011年 

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    開催地:静岡市  

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  • 自己準同型写像の個数による例外2群の特徴付け

    淺井恒信, 庭?隆

    日本数学会秋季総合分科会  2013年 

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    開催地:愛媛大学  

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  • 初年次科目と教職科目における大学体育の標準化への取り組み

    庭?隆

    大学教育学会 第34回大会  2012年 

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    開催地:北海道大学  

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  • 共通教育科目「スポーツ」における標準化への取り組み

    庭?隆

    大学教育学会 第33回大会  2011年 

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    開催地:桜美林大学  

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  • 組織的な数学のリメディアル教育について

    庭?隆

    第4回理学系大学教育に関する研究フォーラム  2010年 

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    開催地:岡山大学  

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  • 斜準同型に関わる幾つかの完全列

    庭?隆

    第16回有限群論草津セミナー  2004年 

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    開催地:草津セミナーハウス  

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  • 例外型の群の斜準同型について

    庭?隆

    第14回有限群論草津セミナー  2002年 

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    開催地:草津セミナーハウス  

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  • 様々な学習支援の方法

    庭?隆, 城間祥子, 山内一祥

    SPODフォーラム  2009年 

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    開催地:愛媛大学  

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  • 数学のリメディアル教育の実施報告

    庭?隆

    第56回中国・四国地区大学教育研究会  2008年 

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    開催地:鳥取大学  

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  • 二面体群へのコサイクルの個数について

    淺井恒信, 竹ヶ原裕元, 庭?隆

    京都大学数理解析研究所短期共同研究集会「有限群のコホモロジー論」  2001年 

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    開催地:京都大学  

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  • 巡回群からのコサイクルの数え上げについて

    庭?隆

    群論特別セミナー  2001年 

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    開催地:室蘭工業大学  

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  • |Z(C,H)| についての予想の p-群への帰着

    淺井恒信, 庭?隆

    拡大群論セミナー  2002年 

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    開催地:北海道大学  

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  • 巾乗和で定義される写像とコサイクルについて

    庭?隆

    第13回有限群論草津セミナー  2001年 

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    開催地:草津セミナーハウス  

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  • 非可換群へのコサイクルについて

    庭?隆

    第12回有限群論草津セミナー  2000年 

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    開催地:草津セミナーハウス  

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  • 有限群の斜準同型に関する予想の拡張について

    庭?隆

    第28回代数的組合せ論シンポジウム  2011年 

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    開催地:大分大学  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 有限群のコホモロジー論の研究

    2005年 - 2007年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐々木 洋城, 渡邉 アツミ, 眞田 克典, 河合 浩明, 庭崎 隆, 平野 幹

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    配分額:3730000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:330000円 )

    有限群のブロック・イデアルのコホモロジー環の理論ではまだまだ未解明の基本的課題が多い.Gを有限群とし,kをGの位数を割る標数をもつ代数的閉体とする.Bを群環kGのブロック・イデアルとし,Dをそのディフェクト群とする.PをDの部分群としGの部分群HをDC_G(D)およびN_G(P)を含むものとする.kHのブロック・イデアルCがブラウアー対応でBに対応し,DはCのディフェクト群でもあると仮定する.このとき,Bのコホモロジー環H^*(G, B)とCのコホモロジー環H^*(H, C)との関係を探ることは基本的に重要な課題である.例えば,H^*(G, B)⊆H^*(H, C)の関係にあるとき,この包含写像をBとCのホッホシルト・コホモロジー環の間のトランスファー写像を通して理解したい.これに対して(B, C)両側加群LをCのG×Hへのグリーン対応と定義すると,Lは極めて有用である.多少の付加的な条件の下ではあるが,Lが引き起こすトランスファー写像t_L: HH^*(B)→HH^*(C)はH^*(G, B)のHH^*(B)への埋め込みとH^*(H, C)のHH^*(C)への埋め込みを通して,包含写像t:H^*(G,B)→H^*(H, C)を引き起こすことを示した.これは,実用的には十分な解決である.また,Bに属する直既約加群Uのグリーン対応VがkHどのブロックに属するかという課題はモデュラー表現論の観点からも重要であって,上記の両側加群Lを用いて,ある条件の下で,ブロック・イデアルCに属することを示すことができたことは有意義である.さらに,H^*(G, B)⊆H^*(H, C)のときブロック・コホモロジー環におけるこれらの加群の多様体について等式V_G,B(U)=i^*V_H,C(V)が成立することを示した.

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  • 有限群のコホモロジー論の研究

    1999年 - 2001年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐々木 洋城, 平出 耕一, 木曽 和啓, 野倉 嗣紀, 庭崎 隆, ドミトリ シャクマトフ

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    配分額:3500000円 ( 直接経費:3500000円 )

    平成9〜10年度基盤研究(C)「有限群のコホモロジー論の研究」(課題番号09640046)で行ったSylow p-部分群がrank 2でexponent pのextraspecial p-群である有限群のmod pコホモロジー環の研究に引き続いて,Heldの単純群のmod 7コホモロジー環を決定した.Heldの単純群におけるは基本可換p-部分群の融合の状態は最も一般的な状況である.なお,この研究においてこの種の有限群のmod p-コホモロジー環についての理論は完成した.さらに,前回補助金研究で扱った3次一般線型群のmod pコホモロジー環の研究に引き続き,標数pの素体上の3次特殊線型群のmod pコホモロジー環を決定した.
    次に,パラメーター系に関するCarlsonの定理の精密化を得た.すなわち,有限群Gのp-ランクはrであるとする.Gのmod pコホモロジー環は次の性質をもつパラメーター系{ζ_1,...,ζ_r}をもつ:(1)各i=1,...,rについて,ζ_iはランクiの基本可換p-部分群の中心化群からのtransfer写像の像である;(2)各i=1,...,rについて,{ζ_1,...,ζ_i}のランクiの基本可換p-部分群への制限はその基本可換p-部分群のmod pコホモロジー環のパラメーター系である.この事実から特に,有限群Gのp-ランクが3以下ならば,自明なkG-加群のindex.は0であることが証明された,これは加群のindex関するCarlsonの予想に対する最初の貢献である.
    また,Carlson, Peng, Wheelerによって定義されたtransfer写像を用いて,有限群Gのmod pコホモロジー環の元ρが正則であるためには,ρのCarlson加群L_ρによって定義されるtransfer写像Tr^<L_ρ>:Ext^*_<kG>(L_ρ,L_ρ)→Ext^*_<kG>(k,k)が0写像であることが必要十分であることを証明した.これに関連して,有限群G上の有限生成加群WがGのSylowp-部分群の中心のshifted巡回部分群上射影的ならば,transfer写像Tr^W : Ext^*_<kG>(W,W)→Ext^*_<kG>(k,k)は0写像であることがわかった.

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  • アダマール行列の群論的構成法と計算機

    1998年 - 1999年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    庭崎 隆, 木村 浩, 佐々木 洋城, 木曽 和啓, 野倉 嗣紀, シュクマトフ ディミトリ, 平出 耕一, 宮本 雅彦, 大森 博之, 庭崎 隆

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    配分額:3300000円 ( 直接経費:3300000円 )

    アダマールの予想とは,「任意の4の倍数mに対して,次数mのアダマール行列が存在する」というものである。現在,まだ存在が知られていないアダマール行列の最小次数は428であり,国内外の研究者が争っている問題である。
    今,Gを位数2nの二面体群とし,A,B,C,Dをその部分集合とする。最近,木村浩氏により,ある条件のもとでこれら四つの部分集合から次数8n+4のアダマール行列を構成する方法が示された。次数428はn=53に対応する。
    本研究では,これら四つの部分集合の群環ZGにおける性質を調べ,小さな奇数nについての実例をコンピュータを用いて構成した。その際,以下のような方法をとった。.
    1.この構成法を位数2nの一般の群の場合に拡張した。
    2.同値な構成法を幾つか与えた。
    3.A,B,C,Dの条件を保つようなG(及びその部分集合)上の作用を研究した。Gのホロモルフもその一つである。
    4.次の特別な場合に注目した。
    (1)A,B,C,Dが対称な場合。
    (2)Gが二面体群のとき,更に強く"y-不変な場合。
    これらの場合,A,B,C,Dに関する条件は群環ZGにおける四平方和の問題となった。
    5.コンピュータを用いて,15を除く30以下のすべての奇数nについて,二面体群からアダマール行列を構成した。
    これらのことは,本研究における方法で多くのアダマール行列が構成できる可能性があることを示している。また,実例の殆どがy-不変なものから発見できたことも興味ある事実である。

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  • 有限要素解に対する後験的誤差評価の研究

    1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    土屋 卓也, 庭さき 隆, 方 青, 坂口 茂, 内藤 学, 山本 哲朗

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    配分額:1400000円 ( 直接経費:1400000円 )

    この一年間、主に、元の微分作用素はフレッシェ微分可能だが、有限要素法等で離散化する際、微分不可能な項が出てくるような非線形境界値問題に対しての、有限要素解の誤差評価を行った。例えば、流体の方程式であるナビア-ストークス方程式を離散化する際に、流れの上流の情報を下流の情報より重視するといった、いわゆる上流型有限要素法においてこのような状況が出てくる。
    得られた結果は以下の通り:真の解がある程度滑らかなら、それに対する上流型有限要素法により定義される解は、真の解に近くに一意に存在し、適当な誤差評価を満たす。
    この結果をまとめた次の論文を準備中で、今年度中に投稿する予定である。
    N.Mastunaga,T.Tsuchiya
    Non-Differentiable Finite Element Approximations for Parametrized Strongly Nonlinear Boundary Value Problems
    また、1996年12月に龍谷大学で行われた応用数学合同研究集会で、同じ著者、題目で研究発表を行った。

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  • 頂点作用素代数とワイル代数

    1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  重点領域研究

    宮本 雅彦, 庭崎 隆

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    配分額:1200000円 ( 直接経費:1200000円 )

    頂点作用素代数はモンスター有限単純群とモジュラー関数との間の神秘的な関係を説明するムーンシャイン予想の解として構成されたムーンシャイン頂点作用素代数が出発点であるが,以後の研究により、物理における弦理論などで注目されている2次元共形場理論の厳密な数学的定義であることが分かっている。この頂点作用素代数は通常の代数とは異なり,無限個の演算を持つものであり,色々な代数を内部に含む複雑な構造を持っている。さらに、無限個の積を与える頂点作用素の成分全体は非常に大きな代数(カイラル代数)を構成している。
    本研究は、このカイラル代数の立場からワイル代数の表現を考察した。ワイル代数は代数幾何や数理物理などで重要な働きをする無限次元の代数であるが、これは自然な形でハイゼンベルグ代数の包絡環の中に入っている。また、このハイゼンベルグ代数は一次元ラティス型の頂点作用素代数の構成に使われており、頂点作用素代数のカイラル代数の中に入っている。
    一般に大きな代数の中に埋め込むと、表現の研究は難しくなるのが、一般的であるが、頂点作用素代数の場合には、表現の自由度が減り、研究し易くなることがある。実際、宮本によって、一次元ラティスの頂点作用素代数は簡単な表現を持つイジング模型のテンソル積として理解できることが示された。また、それゆえ、ワイル代数の表現の研究にイジング模型(有理型のヴィラソロ代数の表現)を使える事が本研究によって分かり、庭崎によって研究が進められている。
    また、この研究の進展には千葉大の北詰氏、大阪大学の永友氏などとの研究連絡が大きな役割を果たした。

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  • 散在有限単純群と頂点作用素代数

    1995年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  一般研究(C)

    宮本 雅彦, 庭崎 隆, 木村 浩

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    配分額:2400000円 ( 直接経費:2400000円 )

    26個存在する散在型有限単純群の中でもっとも元の数が大きいものをモンスター単純群と呼んでいるが、本研究はこの単純群とそれに関係している"ムーンシャイン頂点作用素代数"の研究を中心に進めた。モンスター単純群の位数はほぼ10^<54>であり、巨大な群である。その構造は複雑で、その内部の構造や性質がほとんどわかっていないが、不思議な事に数理物理やモジュラー形式と関係がある事がわかってきている。本研究では不思議な性質の一つである"Y_<555>"と呼ばれるものを少し拡張した"21インボリューション"を利用してモンスター単純群をムーンシャイン頂点作用素代数V^aの自己同型群として実現する事に成功した。この構成はモンスター群とV^aの間に強い対応を与えておりムーンシャイン頂点作用素代数の構造からモンスター単純群の内部構造のいくつかが明らかにできた等の応用も得ている。
    さらに、上の対応から一般の頂点作用素代数に対しても調べ、最終的に次数2の元がなすグライス代数の長さ1/16のベキ等元が位数2の自己同型を与えている事を発見した。ムーンシャインの場合にはこのようなベキ等元が数多く含まれておりモンスター単純群の2A-インボリューションと1対1対応しており2A-インボリューションの不思議な性質がベキ等元として説明がつくなど著しい結果を与えてる。又メイヤーノイチェ予想の証明やノートン不等式等の群論を使って示していたものが頂点作用素代数の中で自然に説明できる事を示した。

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  • 有限単純群と頂点作用素代数

    1994年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  一般研究(C)

    宮本 雅彦, 庭崎 隆, 木村 浩

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    配分額:2000000円 ( 直接経費:2000000円 )

    頂点作用素代数の出発点となった有限位数の散在型単純群26個のうち最大位数をもつモンスター単純群とフレンケル,レポウスキー,ミュアマンによって構成されたムーンシャイン加群(頂点作用素代数)との関係は今でもいくつもの神秘的事実を見せている。本研究はこの神秘性の底にある事実を追求する事が目的であるが,まず,モンスター単純群の中の2A-involution(インボリューション)の中から適当に21個を取って3元体上のアフィン平面の点と線の隣接関係を示すコクスターダイアグラムを構成できる事が知られていたが,本研究によってこれら21個のインボリューションが26次元のローレンティアンラティスの中のリーチルートを使って自然に定義できる事を示した。さらに本研究を進める事によって宮本はこれら2Aインボリューションが頂点作用素代数の定義や数理物理の共形場理論において重要な働きをしているヴィラソロ代数の表現として定義される事を見つけた。この研究は中心荷電1/2の共形場理論と密接に関係しており,ジョーンズの予想とも関係がある事がわかってきた。この研究がこのヴィラソロ代数の表現を通してモンスター単純群とムーンシャイン加群との間の神秘を説明する重要な働きをなすことは疑いようもなく,さらなる研究の進展を必要とする。

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  • バーテックス作用素によるモンスターリー代数の研究

    1993年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  重点領域研究

    宮本 雅彦, 北詰 正顕, 庭崎 隆, 木村 浩

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    配分額:1000000円 ( 直接経費:1000000円 )

    26個ある散在有限単純群のうち最大位数を持つモンスター単純群は数学の他の分野と不思議な関係を示しており,数学の研究の対象として他の有限単純群とは別格に扱われている.しかもフレンケル,レポウスキー,ミュアマンによって,特殊なバーテックス作用素代数の自己同型群であることもわかり,理論物理の弦理論などの共形場理論とも結び付くことも分かってきた.しかし,このバーテックス作用素代数の自然な構成は現在でも分かっておらず,モンスター単純群の作用も1つの小さい部分群を除いては,理解できていない.本研究ではモンスター単純群を構成する時に通常使われるリーチラティスを使わずに,さらに2次元拡張したローレンティアンラティスを利用し,リーチラティスの替わりにその中の基本ルート系のような性質を示すリーチルートを利用した.この方法は研究代表者である宮本がアメリカ合衆国オハイオ州立大学の原田耕一郎教授と共同研究を進めているdeep hole isotropic元,Leech glue rootsの研究の成果を必要とし,最近開発した方法である.この方法を使って,26次元偶ローレンティアンラティスの中にE^4_6型のコクスターディンキン図形を構成するリーチルートから自然に3元体上のアフィン平面の点と線が満足する隣接関係と同じ隣接関係を満足するような21個のリーチルートがあることが分かり,このリーチルートからそれぞれ,モンスター単純群の21個の位数2の元が構成され,しかも不思議なことに同じ隣接関係を満足することが本研究により明らかになった.この様な作用の構成法は以前の構成法とは異なり,一つの部分群に依存しておらず,モンスター単純群のバーテックス作用素代数への作用が自然であること,位数2の元によってその作用が説明付けられるであろう事等を暗示しており,更なる研究が必要と思われる.

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  • 代数・有限群:有限幾何学・アダマ-ル行列の研究

    1991年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  一般研究(C)

    木村 浩, 土屋 卓也, 北川 桂一郎, 野倉 嗣紀, 庭崎 隆, 宮本 雅彦

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    配分額:1900000円 ( 直接経費:1900000円 )

    有限デザイン,特に対称2ーデザインの研究は有限群論の研究と深い関係にあるだけでなく、有限幾何学の一分野であるために集合論とも関係している。又コンピュ-タ-の利用も不可欠である。計算量が大きいので良いコンピュ-タ-プログラムが必要になってくる。この研究課題のもとで対称2ーデザインの一種であるアダマ-ルデザイン2ー(V,kλ)の研究をした。このデザインの存在は、またアダマ-ル行列の存在と同じ意味を持っている。
    このアダマ-ル行列の位数は、4の倍数であることが知られている。逆に4の倍数であれば常にアダマ-ル行列が存在するかというのがアダマ-ルの予想と呼ばれる問題である。又位数があまり大きくない時は.アダマ-ル行列の存在はわかっているが、その種類がとの位多くあるかはわかっていない。位数が4,8,12,16,20,24の分類は出来ていた。しかし28次のアダマ-ル行列については完全にはわかっていなかった。そこでアダマ-ル予想と28次のアダマ-ル行列の分類を、試みた。
    アダマ-ル行列とその自己同形群は深い関係があって,分類,構成においても群論的着想は非常に重要な役割を持つ。28次のアダマ-ル行列の分類の過程において、自己同形群が自明な群である行列が存在することがわかった。しかし自明な自己同形群を持つ行列があっても、アダマ-ル行列の分類においてはやはり群論的研究方法の重要性にかわりない。ホ-ル集合を持つ28次のアダマ-ル行列の分類を完成させた。この方法は代数学的方法によって,いかにコンピュ-タ-に乗せることを可能にするかにあった。又分類の新しい方法も得た。これらの計算のために新しいコンピュ-タ-プログラムの開発も必要であった。

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担当授業科目(学内)

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社会貢献活動

  • 第61回中国四国地区大学教育研究会

    役割:運営参加・支援

    2013年

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  • 教員免許状更新講習

    役割:講師

    2010年 - 2015年

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  • 第47回国立大学教養教育実施組織会議・第47回12大学教養教育実施組織会議

    役割:運営参加・支援

    2010年

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  • 第22回代数的組み合わせ論シンポジウム

    役割:運営参加・支援

    2005年

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